MTS 熱機械的疲労（TMF）サブシステム

TMFサブシステムは、金属（磁気感受性のある）試料に熱サイクルを誘発するのに最適です。誘導加熱と空気冷却の組み合わせにより、荷重力と同期または非同期で熱機械的疲労試験を実施できます。TMFサブシステムは、操作員が繰り返し行うテスト設定作業を迅速に行えるよう、使いやすい設計となっています。空気冷却ジェットと誘導コイルは簡単かつ再現性のある調整が可能で、試料の交換時に初期条件を再設定するためのセットアップ時間を大幅に短縮できます。試料センタリングツールはコイルの初期位置決めを素早く行います。コイルはx、y、z軸方向にそれぞれ50mmの移動が可能な手動調整ノブと数値指標を備えたポジショナーに取り付けられており、試料に対して微調整が可能です。クイックリリーススライド機構により、コイルを試験スペースから簡単に引き出せ、元の位置に戻すことができます。空気冷却ジェットも簡単に折りたたむか取り外して試料にアクセスでき、同様に元の位置に素早く戻せます。

誘導コイルは電気絶縁材料でコーティングされており、感電に対する安全性が高められています。コイル、発生器、RFオシレーターは水冷式で、水流が確保されない場合はインターロックが作動します。第二のインターロック用試料熱電対も設置されており、一次制御用熱電対が外れた場合に警告を出します。TestSuiteソフトウェアのTMF用テンプレートには、熱勾配を確立するテストセットアップと、TMF試験の実施および結果報告のテスト実行が含まれています。

• 温度コントローラーおよび二次温度インターロックコントローラー付き10 kW RF発生器
• 取り外し可能なアームと調整可能な流量プロファイルを備えた空気冷却ジェット
• 10℃/秒の加熱および冷却（オープンループ加熱速度はさらに高速可能）
• 最大1200℃の温度範囲
• 位置表示付きのX、Y、Z軸コイルとクイックリリーススライドバックマウント
• タイプKまたはタイプR熱電対対応
• RF発生器およびコイル用のウォーターチラー
• コイルのセンタリングおよび調整用ツールキット
• 標準5ターン電気絶縁誘導コイル
• セットアップおよびテスト制御用TestSuiteソフトウェアテンプレート
• 装置点検および検証用の計測済み試料
• 16チャンネル熱電対データ収集モジュール
• 試料と接続するための熱電対コネクターキット
• MTS高温軸方向エクステンソメーター対応設計

ご注文の際は、ウォーターチラーの電源周波数（50 Hzまたは60 Hz）および熱電対の種類（RまたはK）をお知らせください。