プレスリリース

2016.07.19

中国の研究機関が最先端風洞施設にMTS社製Flat-Trac® ローリングロードシステムを選択

顧客の設計、開発、製造プロセスの加速・改善に活用される高性能試験機器および変位センサーの世界的なサプライヤーであるMTS社(米国ミネソタ州ミネアポリス)は、中国自動車技術研究所(CAERI)から中国市場で初となる高度なFlat-Tracローリングロードシステムを受注したと発表しました。システムは、中国南西部重慶にあるCAERIの自動車風洞センターに設置されます。

1965年に設立されたCAERIは、急速に拡大する中国の自動車産業を支える重要な役割を果たしています。この組織は高く評価されており、新しい車両技術の開発だけでなく、数多くの試験と品質検査サービスに関与しています。CAERIがR&Dでよく知られた機関となっていく間、CAERIとMTSは長年にわたり協調するとともに、最先端の試験設備を管理してきました。

MTSは1998年にFlat-Tracローリングロードシステムを開発し、その技術において6つの特許が認められています。当初これらのシステムは、レースカーの運転性能を最大化するためにフォーミュラワンおよびモータースポーツで広く利用されました。ステンレス鋼ベルトと専用ベアリング、ベルトの位置制御、張力を統合し、時速200マイルに近いスピードでもベルトのほぼ完全な平面性を維持します。その後数年間にわたってMTSのローリングロードは業界標準と見なされるようになり、今日までモータースポーツを超えて急速に拡張し、世界中の主要な自動車OEM開発研究所に採用されています。これらのシステムは開発プロセスにおける重要な要素となり、車両の燃料消費および環境性能に影響を与える重要な要素である新しい自動車の設計の空気力学および航空音響学の性能の正確な計測が可能になりました。

MTS社製Flat-Tracローリングロードシステムは、CAERIの最先端航空音響学風洞研究所に統合されます。風洞と連動してこのシステムを使うことで、CAERIの技術者は空力プロファイルでの回転ホイールの効果と共に、車両と路面間の空気の流れを考慮した車両の総合的な試験を実施することが可能となり、その結果、現実的なシミュレーションが可能となります。これは、空気抵抗を低減する車両形状のさらなる最適化に繋がり、ひいては燃費レベルの促進、排気の制限、騒音の低減につながります。

CAERIの自動車風洞センターのディレクターであるWangyong氏は、「環境に関する懸念は、自動車メーカーがそれぞれの型の燃費を向上させる必要があることを意味しています。MTSのFlat-Tracローリングロード技術と我々の風洞を組み合わせることで、数多くの異なる試験パラメータに関連するデータを正確に収集し、解析することが可能になります。このことから、空力および構造的な設計の改良により、車両性能を損なうことなく、お大幅なエネルギー節約が可能となります。」と述べています。

「MTSは30年以上にわたって中国市場でサービスを提供しており、その間、中国の消費者向けの新しい自動車やその他の車両を開発する主なOEMおよび研究機関との強固な関係を築いてきました。CAERIとの協調により、中国の自動車関連顧客に対し、実世界の状況を正確に再現するための最新の自動車試験技術を提供し、開発サイクルを減らし、最終的には製品性能を改善しています。これにより、さらなるエネルギー効率だけでなく、これらの車両から発生する有害物質を減らすことで空気の質への課題を解決するのに役立つ次世代の車両の設計と製造につながります。」と、MTS社長兼CEOのDr. Jeffrey Gravesは述べました。

CAERIについて

中国自動車技術研究所(CAERI)は、50年以上前に設立され、中国の自動車産業に貢献する最上級の国家機関です。CARIは製品開発および技術コンサルティングに加え、試験、品質検査および認証に従事しています。詳細は、ウェブサイトhttp://www.caeri.com.cnを参照ください。

MTS社は、材料・製品・構造物の機械的な特性や性能を測定するコンピュータ制御による各種試験システムやシミュレーション・システムならびにファクトリー・オートメーションのための管理システムや計測機器を開発・製造しており、顧客は政府、大学研究機関の他、世界各国の企業など。2015年度の売上高は約5.64億米ドル、従業員数は2,400人。

*この記事は2016年7月19日に米国で発表されたプレスリリースです。