プレスリリース

2016.07.13

MTS社、ミネソタ大学と“バス・オン・ショルダー”向けの運転支援技術を開発

顧客の設計、開発、製造プロセスの加速・改善に活用される高性能試験機器および変位センサーの世界的なサプライヤーであるMTS社(米国ミネソタ州ミネアポリス)は、ミネソタ大学が開発、認可を受けたGPS技術を利用し、ミネソタ・バレー交通局(MVTA)が推進するバス・オン・ショルダープログラム向けの高性能な車両ガイダンスシステム、DAS(Driver Assist System)を開発しました。DASは、画像によるドライバーへの警告表示、仮想ミラー、振動シートおよび作動ステアリングを介して、ドライバーにレーン位置に関するフィードバックを行います。

MVTAバス・オン・ショルダープログラムは、連邦交通局の安全回復緊急対応助成金により実現しましたもので、このプログラムにより、ピーク混雑期間中、バスは許可された高速道路や主要幹線道路の路肩を走ることが可能になります。本プログラムは、燃料消費と大気汚染を低減しつつ、汎用車線の混雑を減らす費用効果の高いソリューションを得ることを狙いとしています。DASのMVTAの主な目的は、路肩走行中の特に悪天候により視界が妨げられている時にドライバーの運転の信頼性を高めることで、更には、移動時間の短縮、信頼性、安全性、および顧客満足度の向上です。MVTAは、これまでに10台のバスに先行リリース版のDASを導入済みで、今後、今回2代目となるDASを新たに11台のバスに実装し、先の10台に関してもアップグレードを行っていく予定です。

従来型の一般向けGPSが7-10フィート(2-3メートル)の精度であるのに対し、MVTA向けに用いられたGPS技術は、わずか2-4インチ(5-10センチメートル)までの位置計測が可能です。MTSが今回使用しているミネソタ大学開発によるGPS技術は、高架下を走行もしくは同じような状況下でGPS接続が失われた際に車両位置の精度が維持されることを担保するために拡張されました。これにより、ドライバーは常に路肩の境界に対してバスの位置を正確に把握することができます。シートの振動作動装置は、車両がレーンから逸脱し始めるとドライバーに注意を喚起し、補助レーダーおよびLiDAR(Light Detection and Ranging = レーザー光による検知と測距)機能が前方にある障害物を検知し、安全性を一層向上させます。

「バス・オン・ショルダーにより、新しい道路を施工するための労力と費用を掛けることなく、都市における交通問題の急増に対応することが可能になります。」とMVTAエグゼクティブディレクターであるLuther Wynder氏は述べています。「バスにDASを装備することで、バス運転手が様々な状況でも安心して運転でき、ひいては乗客および周囲の道路利用者の安全を常に確保できるようになります。」

MTS社の社長兼CEOであるDr. Jeffrey Gravesは、「ミネソタ大学のような業界をリードする組織との協調関係を誇りに思っています。このプログラムは、MTSのコアな「モーション」技術と数々のセンシングソリューションの組み合わせにより創出された革新力の一例で、このケースでは安全性、精度および信頼性のために車両システムを改良しました。自動車産業は、毎年、ますます急速に変化しています。MTSは、世界中の顧客のために、効率、安全および環境に関するこれらの進化する要求を満たす新しい技術ソリューションを提供しつづけています。」と、言い添えました。

MTS社は、材料・製品・構造物の機械的な特性や性能を測定するコンピュータ制御による各種試験システムやシミュレーション・システムならびにファクトリー・オートメーションのための管理システムや計測機器を開発・製造しており、顧客は政府、大学研究機関の他、世界各国の企業など。2015年度の売上高は約5.64億米ドル、従業員数は2,400人。

*この記事は2016年7月13日に米国で発表されたプレスリリースです。